鼠径部痛症候群(groin pain syndrome)は
「股関節周囲に明らかな器質的疾患(骨折など)がなく、体幹~下肢の可動性・安定性・協調性に問題を生じた結果、骨盤周囲の機能不全に陥り運動時に鼠径部周囲にさまざまな痛みを起こす症候群」と考えられています。
足関節捻挫など他の怪我をかばったまま運動つづけ不自然な身体の使い方をして
可動性・安定性・協調性が不良になり痛みが発生することもあります。
サッカーのキック動作、競泳のバタ足動作などで起こることもあります。
急に筋肉が切れたように感じるとともに、脱力や痛みを伴う状態のことを言います。
図のような「羽状筋」と呼ばれる筋肉に多くみられ、ハムストリングス(ももうらの筋肉)、下腿三頭筋(ふくらはぎ)、大腿四頭筋(もも前の筋肉)の順にに多く見られます。
特に、二関節筋といわれる関節を2つまたぐ筋肉に多く見られます。
遠心性収縮(筋が縮もうとしながら伸ばされる状態)で損傷しやすくなります。
大腿部を打撲すると筋肉が損傷します(筋挫傷)
大腿部前面の筋挫傷は「チャーリーホース」や
「ももかん」と呼ばれたりしています。
サッカーや、ラグビーなどのコンタクトスポーツに多く見られます。
筋挫傷はぶつかったものと自分の骨の間に筋肉が挟まれる際に、断面積の狭い自らの骨に近い部分で損傷されやすいため、深部の筋におこりやすいです。
筋の打撲傷(筋挫傷)の後におこりやすい合併症です。
筋挫傷の数%~20%に発生したとの報告もあります。
肉離れでも起こりえます。
骨化性筋炎の形成は多因性で、いくつかの危険因子が
骨化性筋炎を形成しやすくしています。
特に、膝屈曲制限(120°以下)、先行する大腿四頭筋の肉離れや筋挫傷、3日以上の治療の遅れ、および同側の膝関節水腫などがあげられます。